『とんかつ平野屋』のヒレカツサンド

 私共では、ヒレかつ、パン、共に主役と考えております。二つの素材が合わさり、おいしさをかもし出すためには、一つ一つの素材が最高でなければならないと考えております。
 ヒレかつサンドを召し上がる時、まっ先に、指に触れるのが『パン』。口に入れて最初の食感はやっぱり『パン』。それだけにパンへのこだわりも一杯です。パン本来の味や香りを持ちながら、肉やソースの味を邪魔しないパンで、しかも柔らかくキメ細やかでありながらコシもあり、肉の歯ごたえと調和するパン。時間がたっても味や食感が変わらないパン。切り口が綺麗なパン等々・・。 そんなパンを作るために、日々開発に努めております。
 パンの大きさや厚さにもこだわっております。一切れの大きさは、小さなお子様からお歳を召した方まで、どなたにも無理なくつまんで、無理なく頬張れることを考えて決めました。
 まずは美味しい豚肉選びから。畜産業者の方々は美味しい豚肉を作るためにそれぞれのこだわりを持って豚を育てています。豚種や飼育環境、飼料、その他にも多くのこだわりがあるかと思います。その中から、平野屋の「ヒレかつサンド」に最適な豚肉を探しました。その選び抜いた素材を、「美味しいとんかつ」に作り上げるのがとんかつ屋。専用の筋きり包丁で筋を挽き、肉たたきで繊維をほぐします。現在はサンド用のヒレかつの需要が増え、手で仕込むことが難しくなってしまいましたが同様の効果が得られるように独自の機械を開発いたしました。『箸で切れるやわらかなとんかつ』の為に。
 
 また、とんかつに欠かせない「パン粉」と「油」もとても大切なものです。
美味しい豚肉をやさしく上品に包み込む衣。まずパン粉は、指定レシピで焼いたパンから毎日作らせた生パン粉を使用しています。市販のものとは中身・大きさ・形状が異なる、『平野屋』独特のパン粉です。それを1枚1枚丹念に、お肉に着物を着せていきます。そして揚げ油も『平野屋』の特注品。火加減を調節しながら、丁寧に揚げていきます。
艶があり、カラッとそしてふわっと花が咲くような衣の広がり…それが、『平野屋』のとんかつなのです。

足立食本

足立食本で平野屋をご紹介いただきました!